夢の中で僕ら 確かに手を繋いでいたんだ〜風磨くんと、風 is a Doll?に捧げた夏〜

菊池風磨くんの初のソロコンサートへ行ってきました。どうしても今の思いを思うままに残しておきたくて、僭越ながら文章に綴ってみたいと思います。全然知らない人もわかるように割と説明的な書き方しますが悪しからず。


※前半くっそ長い感想垂れ流し、後半重苦しい語り厨なのでこの時点で×ボタン連打をオススメするよ!




1.タイトル「風 is a Doll?」について



うっわー、風磨くんまたやっちゃってるよー こっちが恥ずかしくなるやつぅー!

「風(磨)」と「who」掛けて最高にかっけー!って自負してんだろーなー、相変わらずだなーかわいいなー(←結局そこ)って思いました。最初は。

蓋を開けてみますと、どうやらこのコンサートのテーマは「人形怪盗団」。と言っても分からないと思うので、説明しよう(どんっ)


風磨くんたちは、人間に好きなように操られ、捨てられてしまった人形。「いつか人間になる」ためには人間の心が必要。どうすれば手に入るか?心を盗めばいい。

こうして、風磨くんを筆頭に集まった8人で怪盗団を結成し、恋心を盗むために今宵決起集会が行われる、というもの。


いやー、なんていうか、最初はただもう、おやまぁ風磨くんってばばっちりストーリー仕込んできたわね?気合い入ってるなーかわいいなー(←またそこ)ってくらいだったんだけど、ストーリーが進むごとに、と言うか、参加する回を重ねるごとに(全6公演ちゃっかり入りました)このストーリーの深さというか、「人間臭さ」みたいなものがガンガン感じられて、なんかもう、相変わらずむずがゆ〜い!なのになんでだろう、終わった後で心の奥にほっこりあったかいものを感じる、というか。


風磨くん自身はこんな風に語ってるんですね。


「若者は社会に出る時に苦労する。人形じゃない、人間になるんだ、という若者の気持ちを代弁し、背中を押したかった。」


めっちゃくちゃカッコよくないですか!?

大学3年生。友達は就活に入る時期。そんな等身大の大学生の風磨くんだからこそ考えられたテーマであり、かつ、アイドルの風磨くんだからこそ、それをコンサートとして形にできたのでしょう。

とにかくまあ、一貫性あるテーマのもとに作られたコンサートなわけです。




2.曲構成とストーリー展開の見事なハーモニー



選曲の素晴らしさは誰もが仰ってることと思いますが、ひとつひとつの流れがまた素晴らしい。


(8人の)合言葉は…「Party up!」から始まる時点で掴み完璧。

さあ、人形たちのお祭りが始まるよ!何が起こるんだろう?

ちょっと怪しげな雰囲気と、なんだか強そうなカッコイイお兄ちゃんたちが魅せる歌とダンスのパフォーマンスにグイグイ引き込まれてゆきます。


私が大好きなのは「FaKe」前奏部分のこれ。



後ろから強いライトが当てられたときのシルエットね。もうね、圧巻です。すげー!やべーやつらきた!!っていうゾクゾク感。(だから語彙力)


つづく「D-MOTION」はとにかくカッコいい曲なのに、Dolls(以降、怪盗団のことをこう表現します)の可愛らしさも同時に伝わってくる不思議なお祭り感。踊ろうよ フッフー


ひかりのまち」「Will be all right」では人形バンド登場!!このバンドがまた!かっっっこいいんですよ!!!

圧倒的歌唱力のボーカルに、演奏技術、ボーカルを支える強さと温かさを併せ持った4人。バンド形式は最後にももう1回出てくるんだけど、風磨くんがスタンドマイク1本のパフォーマンスまじで似合いすぎるからあれはずるい。


カッコいいダンスとバンド曲が終わると、ストーリーが進みます。

「恋心を上手に奪うには、相手を本当に好きになること。でもたまに、奪われてしまうこともある。」


そこからの「rouge」!いやーーーーずるい!そして持っていき方がうまい!!私、3年前のサマリーも散々入って散々rougeに泣かされてきましたけど、17歳のrougeと20歳のrougeは、やはり全然別の魅力がありました。


「it's going down」がビシッと決まったあとで、ギャップも激しくコントタイム。緩急ばっちりやで!

なぜ突然のコントかと言うと、人間になりたいDollsちゃんが、人間になったら何をやってみたいかという内容で、メンバー全員が日替わりでネタを披露するんです。


正直、コントやるって聞いたときは、身内でわいわいやるだけだと思ってたんですけど、全面的にプロに監修をお願いしたっていうのが本当推せる。めちゃくちゃ面白い。そのまま芸人になれるわ。


ネタ以外の見どころをあげると、横で見てる風磨くんが崩れ落ちながら大爆笑してるところですね。もうね、目が足りない!

言い出しっぺの風磨は何したいんだよ?

風磨くんのやりたいことは「カラオケ」。そこからのカラオケで盛り上がりそうなジャニーズ曲3連発は、これぞジャニーズのコンサート!

個人的にどうしてもニヤけてしまうのは、「Lucky man」出だしの翔さん部分を完璧に言い回す風磨くんの強火っぷりな。本人すらもやらないのにwwいやぁ〜やりたかったんだろうな〜コレ!ってなりました。


MCはソファで。

下手側3人が狭そうにギュギュッてくっついて座ってるのがまたかわいいんです。
基本的によくしゃべる人は決まってるんだけど、頭の回転の早い安井ふまじゅりがポンポン話題を振って、振られたメンバーも大概みんなネタの宝庫だから、笑いがおさまる時間がないの。ド緊張だった風磨くんにとって、気心知れたメンバーで本当に良かったなって思います。

後半戦。

ここでしっとりと2曲続くんですけど、元歌が脳内でそのまま風磨くんの声になって再生されるくらはまっていました。
櫻井曲は、そこを入れてきたか!!と、結構意外でした。浮かんでは消える愛しい女性を追いかける演出のために、スクリーンとマンションの使い方がとても上手で、風磨くんはしっかり自分のものにしてたんだけど、翔さんの声とハモるところで嵐通ってきたファンは誰もがヒョエーってなったことでしょう。
仁さんの二番煎じではなく見事に安ふまの世界を作り出した「WONDER」も本当に美しかった。オクターブユニゾンになるところなんか特に安井くんの姐さん感出まくりで、思わずクリスタル謙と呼びそうに。

そして!
打って変わって爽やかcuteな新曲Hello
最後振り返って肩すくめてとびっきりかわいいお顔するの反則だよふーちゃーーーーん!!

7人の愉快な仲間たちのステージのあとは、風磨くん甚平で登場です。
この人わかってます。わかりすぎてます、自分のかわいさを。んでまた、似合う?ってわざと聞いてくるんですよね。当たり前だろーが宇宙一かわいいわ!!バカか!!!
客席の方も、やっぱり風磨担の特徴なんでしょうね?感想が基本「かわいい」なんですね。甚平に限らず、風磨くんがすること、ちょっとした表情に逐一「かわいい……♡」って心の声が漏れるんですよ。これに関してちょっと自分の感想乗っけときますね。


普段、自分の中で無理やり消化しようとしてる「かわいい」のすべてを風磨くんに向けられる幸せったらありません!

すみません話が逸れました。

甚平姿の風磨くんに続いて他Dollsも甚平着替えて一人ずつ登場するんだけど、そこでもまた全員がひと笑い入れてくるんですよ。どこまで面白いのこの子たち!
最後の半ちゃんが、超短パンなんだけど、男気があるからこの格好なんだ!(それはちょっと違うぞ半ちゃん)男見せられんのか!?
ってなって「キングオブ男」に繋げる流れも完璧。からの「SUMMARY」!
踊れね〜よぉ〜と言いつつのキレッキレのダンスも、まさかサーフラ!?と見せかけてのエア・サーフラも、面白いわ可愛いわ、いよいよ興奮の頂点で、既に笑い泣きはじめる私。(早い)


「Oh yeah!」をタオルぶん回し曲に使ったのも完璧。なんなの?風磨くん天才なの?天才だね!!!


このあたりで、Dollsは気づくんですね。
「心は奪うものでも与えるものでもなく、生み出すもの。」
そう。音楽を通して人形は、本当の人間になるんです。

ここからTOKIO3曲連続になるんだけど、このあたりまでくると、もうどうにでもなってしまいたい、って気持ちです。たぶん、みんな。心を丸裸にして風磨くんはぶつけてくるし、私たちも丸裸でそれを受け止めてる。そしてそれを繋いでるのが風磨くんの生み出す音楽だという事実が、嬉しくて幸せでたまらないの。

再びTDCに地声を響かせてくれた「ひとりぼっちのハブラシ」。そして風磨バンド再び。
「リリック」はもう後光が差してました。風磨くんが命を込めて歌い上げるんだよ。。最終公演の私はこの時既にボロ泣きです。

「言葉だけじゃ伝わんないから 唄うよ」

そう。言葉じゃ伝えきれないたくさんの思いがマイクを通して歌になって胸にずしーーんって響くんだよ。
それだけでいっぱいなのに、あの子上着脱いで超カッコいい白い腕の筋肉見せつけてきやがるんですよ… もう…「ずるい」って辞書引いたら風磨って出てくるんじゃないの!?

「20」の素晴らしさは言わずもがな。
あの涙と笑顔と愛で満たされてた空間を一生忘れたくないから、溢れる想いは今度はあえて胸の中にしまっておきます。

鳴り止まないアンコール。どこを見渡してもみんなが幸せを噛みしめてる夢のような時間と空間。
「どんな席でも関係ない!みんなでひとつ!」
全員で手を繋ぎあって愛を叫んだ、これ以上ない史上最強で最高の夏の思い出が出来ました。



3.風磨くんは餅のような人


…と言うとそれはもちろんまずその見た目が、という話になるでしょうが、もちもちのほっぺや、まっちろの身体はさることながら、中身もお餅そのものなんですヨ。気づいてました?奥さん!

○どこまでも伸びていく可能性
○どんな具材(相手)とも美味しく絡みあって絶妙なハーモニーを生む
○シンプルに見えてたくさんのエネルギーを持ってる
○主役にも脇役にもなれる
○形を定めず何にでも変化していく
○ねばっこく、いい意味でしつこい(1回沼に落ちたら抜け出せない)

ほら、風磨くんでしょ?
その中でも、ソロコンを通して感じた「可能性」の話をしたいと思います。

私は普段からよく若い子に「大人になるっていうことは、人生における選択肢をひとつずつ捨てていくことなんだ」という話をします。
とても辛辣な言葉だけど、悲しいかな、幼い頃夢見た世界はやっぱり夢の世界で、人は少しずつ自分に見合った現実と向き合っていくことになる。
その選択肢をひとつでも減らしたくないから、私たちは沢山知識を身につけて視野を広げていかなければならないんだけど、そこにはどうしても、ある程度の限界がある。私はもうアイドルにはなれないし、ピアニストにもなれない。

でも私は、20歳の風磨くんがソロコンサートで見せてくれた姿に、無限の可能性を感じたのです。
この子なら、すごいことができる。すごいところまでいける。SexyZoneを、もっとずっと輝かせてくれる。信じてなかったわけじゃない。ここで再確認できたということです。


風磨くんて、中島健人くんのシンメという運命のもとに生まれてきた以上、中島ァと比較されることからはどうしたって逃れられなくて、でもだからこそ自分の魅せ方を追い求めることができるんだとも思っていて。


以前の記事にも記述しましたが、風磨くんは常に中島ァと相対的に自分を位置づけようとして、自分らしさとは何か、自分にしかできないことは何かを模索し続けてきた子だと思うんですね。
若さゆえに強がっていた時期もあるし、自信を持っている歌と持ち前の負けん気で自分を確立しようとしてきたけれど、彼自身、正解は分かっていなかった。

そんな中で3人体制に伴うアレコレを一気に抱えながら人前に出続けなければならないストレスも相当なものだと思います。
たぶん、同じ年頃の子たちの何倍も何十倍もたくさんのことを考えて考えて大人になった風磨くんが、今作り出せる最高の形として全力で表現したのが、あのコンサートだったんだろうなと。
それはきっと、菊池風磨という一人の人間が、そして、SexyZoneの菊池風磨がグループの一員としてこれからすべきことの確認でもあったんだろうな、と思っています。


最近のジャニーズのタレントは、昔と違って先輩に既に憧れる対象がいて、自分から入りたいと願って入所することの方が多く、風磨くんはその典型。
それに加え、育った環境もあって、物心ついた頃からジャニーズの楽曲に親しみ、アイドルとはなんたるかを自らの目で見つめてきた、誰よりも根っこの部分がアイドルなのが菊池風磨だと思います。

そんな風磨くんには、神様は二物も三物も与えるものだから、賢い頭と持って生まれた音楽性がある。そして、自然と仲間が周りに集まってくる、大きくて優しくて温かくて不思議な魅力がある。

こういう風磨くんだから作ることのできたコンサートで、風磨くんのことが大好きなDollsの仲間がいなければ出来なかったコンサートで、風磨くんたちと、それを全力で受け止めた私たちにしか作れないコンサートでした。
他のジャニーズにはもちろん、どんな偉大なアーティストのライブにも絶対に負けない世界を提供してくれた、最高の自担だと胸を張って言いたいです。

あえてグループの曲を外し、菊池風磨としてみせたソロコンサートで、WアンコールにきっちりSexyZoneを持ってくるところはとっても風磨くんだし、「俺の居場所はここだ」というメッセージなんだろうなぁ、と勝手に解釈しながら、楽しかった6公演を思い出して涙ほろりとする残りの夏も、悪くないかもしれない。

きっと風磨くんは、この4日間を通して、自分にとっての正解を見つけているはずです。